貴陽から西にバスで3〜4時間ほど行ったのところに、
中国一、アジア一とも言われている滝「黄果樹大瀑布」があります。

実は私、滝が好きなんです。
世界三大瀑布の2つ(南米のイグアスの滝、アフリカのビクトリアの滝)にも行ってるんです。


黄果樹“大瀑布”と名づけられているぐらいだし、中国一、いいやアジア一、とも言われているとなれば、
見ておかなくっちゃ!

 黄果樹大瀑布への行き方
貴陽から西に位置する黄果樹大瀑布への行き方は、大きく分けて二通りあります。
 ・貴陽から出ているツアーで行くか。
 ・バスを乗り継いで自力で行くか。
私はもちろん自力で行くことを考えていました。
しかし、貴陽で家に泊めさせてもらいお世話になった家族から
「貴陽から出ているツアーに入って行け」と勧められ、ツアーを予約してくれたこともあり、
家族の意見に従いました。

ちなみに、バスなら貴陽から安順へ行き、安順から黄果樹大瀑布域のバスに乗っていけます。
 貴陽からのツアー
貴陽から、現地ツアーがいくつか出ています。
「黄果樹大瀑布」へは、安順へバスか列車で行って安順からバスで滝に行くこともできます。
でも、自力で行く時間がないという方は、貴陽からの現地ツアーに入るといいでしょう。

貴陽は観光の街ではないので、旅行会社は見当たりません。
貴陽で現地ツアーに入りたい人は、観光局に行きましょう。

観光局兼旅行会社は、貴陽市内の中華南路〜中華中路にあったと思います。
歴史的建築物のような黒い壁の建物の右側です。


営業時間は夕方5時か6時。
ここに行けば、貴陽からのツアー情報を教えてもらえてその場で予約できると思います。

私は、ここでは予約せず、貴陽でお世話になった家族の知り合いの旅行会社に頼んで少し安く行けましたが、通常だと黄果樹大瀑布ツアーは、270〜300元(4200円〜4700円)ほどです。
ツアーの予約は前日でもOK。

私の今回のツアー代 240元(約3800円)
ツアー代は、黄果樹大瀑布の入場券は含まれていませんが、それ以外の物(ランチ、その他の入場料)は含まれています。


たぶん、ここでは黄果樹ツアー以外にも少数民族の村に行くツアーとかあると思います。
貴陽では、ここで情報収集するといいでしょう。
 黄果樹ツアー
ツアーは、貴陽市内の大きなホテルを回ってピックアップしてくれます。
朝、6時半〜7時に各ホテル前でピックアップ。
私は、貴陽でお世話になった家で寝泊りをしていたので、家から近い大十字の横にある国酒芽台(フラワーホテル)に7時でした。
冬(12月)の貴陽の朝は、まだ真っ暗。
バスに乗ると、他の乗客がもう乗っていて、すぐに黄果樹方面に向けて出発。
(他の乗客たちは6〜6時半ごろ集合だったのかも?)

ツアーバス↓(冬の貴陽は常に小雨が降っているので、車やバスはどうしても汚れてしまうんです)


ツアー客は私以全員中国人。
ガイドも中国語しか話せません。
何を言うてるのかさっぱりわからんけど、ツアーだと滝以外にもいろんなところに連れて行ってくれるのがいいですね。
 山の上の寺(名前はわからないけどたぶん有名なんでしょう)
まず、貴陽を出てすぐの郊外にある山の頂上の寺院に到着。
寺院に続く石の階段には赤いヒモが木にいっぱい結ばれています。


寺院専用のガイドがいて、お坊さんのありがたいお話を聞きます。
私は何を言うてるのかさっぱり分からん。

それにしても、そのお堂内は仏像や大仏など何もなく、白い壁に中学生レベルのちゃっちい仏像や極楽浄土の絵が書かれてるんですわ。
その前に祭壇のような物があり線香がたかれてるんです。
お坊さんが話をするときには、みんな手を合わせさせられるんです。
手の合わせ方も決まっていて、お坊さんが現れる前に別のお坊さんの説明があるんです。
そのお坊さんはまだ三十代前半ぐらいと若く、むっちゃ太ってて、なんかウソクサかったわぁ〜
最後は全員、そんなウソクサいお坊さんの前に立たされ、悩みがあるような人とお坊さんが直感した人だけ残されるんですわ。
残された人は、祭壇の前に正座し、お経のようなものを唱えさせられるんです。
私は言葉が理解できないということで免除してもらえました。
あんなん当ったらたまらんわ〜

でも、寺院は歴史あるようでしたよ。
私が知らないだけで有名なのかもね。

 
 「龍宮風景区」(ボートで洞窟探検)
(きっと)歴史ある寺院を後にし、次は「龍宮風景区」へ。

※この料金はツアー代に含まれていた。

私、ここに来るまで、こんなところに連れて来てもらえるなんて全く知りませんでした。
どこに向かっているのかも分からず、ツアー客についていくと、狭い洞窟に入り、
1人しか通れないような細い通路を進むと、また違う場所に出て、そこから山を登り、
また下るとボート乗り場に到着。
 

 

鍾乳洞の水は滝となる。

そして川へと流れてゆく

 天星橋
「龍宮風景区」の後、奇岩が連なる風景が続く「天星橋」へ。
ここは、奇岩だらけで、写真を撮ろうという気になれず、一枚も撮ってないです。
その帰り、プイ族(布衣族)のおばあちゃんが巨大キュウリとサトウキビを売ってました。

堅いサトウキビなんてかじられへんわぁ〜
でも、同じツアーの中国人観光客は、歯でうまく皮を剥いてボリボリとかじってました。
 刀削麺の包丁実演販売(早くランチを食べさせろっー!@)
午前中は寺院や洞窟に行ったりと、朝から内容豊富なツアー。
朝7時前のピックアップということもあり、11時半になるとお腹が空いてきた。
ガイドの説明では、「刀削麺」と言っている。
ランチは刀削麺!?
やったぁ〜♪

12時に次の目的地に到着!
えらい大きなレストランやなぁ〜?
入口を入ると、全員に番号がついた名札を渡され、胸につけろと指示。
テーブル番号か?
通路を進むとたくさん部屋があり、その一つに入らされる。
部屋にはテーブルなどなく、正面に机と椅子が並べられてある。
机にはまな板と大根とキャベツ、ジュースの空き缶、鉄の棒。
ここはいったい何をする部屋なんや?

私は空腹だったから、一番に部屋に入ってしまい、一番前の椅子に座らされた。
ツアー客全員椅子に座るとドアを閉められ、助手のような女性を引き連れスーツを着た男性が現れた。
その男性は、すごい早口で皮むき機を取り出し、大根の皮をむきだした。


その皮むき機は、4パターンぐらいに使い分けができる皮むき機で、思わず「ほ、欲しい・・・」と思わせるような代物にみんな釘付け。

男性は何を言うてるのか分からんけど、まるで深夜にやっている通信販売の番組のようで
むっちゃ面白いぃ〜

次に包丁を取り出し、すごい勢いで大根を切る。
その包丁さばきに見入ってしまう。

みんなの反応は、皮むき機よりあまり食いつきが良くない。
だって、包丁なら切れて当り前やもんね。

次に新聞紙を包丁でスーっと切り、切れ味を披露するがうすっぺらい紙なんて、切れて当り前やもんね。

次にジュースの空き缶を切り出した。
包丁でジュースの缶を切る人がどこにおるねん!?
思わず、突っ込みを入れたくなる。
そもそも、ジュースの缶を切断する場面にあまり出くわさないと思うんですが・・・?
と、思っていたら、
「この包丁は、缶でも切れますよ〜」っていう意味だけじゃなく、缶を切ったにもかかわらず、包丁の刃はかけることなく、また大根を切れるっていうことを証明したかったんですね。

次に鉄の棒を取り出し、包丁を振りかざし鉄の棒をバンバン叩く。
一番前に座ってる私は、刃のかけらが飛んできそうでむっちゃ怖い〜
何度も鉄の棒を叩き続け「全然大丈夫」と言って包丁を高々と掲げてるけど、
一番前で見ている私からは、包丁の刃が欠けてるのが見えるんですけど・・・

でも、他の客は「うわー!すげーーー 鉄の棒をあれだけ叩いてもまた大根が切れるぅ〜」
一気にみんなのハートを掴んでいた。
数人が包丁セットを購入してました。

ここは、刀削麺などに使われている、丈夫な包丁を作っている会社だったんですね・・・
刀削麺が食べられると勘違いした私がアホでした・・・

デモンストレーションは面白かったけど、1時間以上も説明聞かされて、
私は、空腹でもうフラフラ。

★教訓
黄果樹大瀑布のツアーに参加するのなら、朝ご飯をしっかり食べるか、もしくは空腹時に食べられるような物を持参した方が良いです。

お土産屋 (早くランチをたべさせろっー!A)

すごい空腹に「デモンストレーションで使った大根でもいいから食べたい…」って思うほど、
空腹に襲われた私。

今の時刻は1時半近くやし、次ぎこそランチやろう〜

バスに乗り、次の目的地へ移動。
がっ!今度はお土産屋。
もうエエ加減にしてくれーーー

入口を入ると、店員がその地域の名物お菓子を配ってる。
すかさずもらうと、今まで食べたことがない食感でパサパサなんでボロボロと落ちるけど、
お腹が空いてるからか、むっちゃおいしい!


これで少しは空腹がおさまったけど、こんなんじゃーたりひん。
みんなもお腹が空いてるのか、けっこうな量を買ってました。

レジのおねえちゃんもお腹が空いたのか、レジに客が来ないスキに机の下からお碗を出してきて、
お昼ご飯を食べてました。

むっちゃおいしそう・・・
もう2時やん〜
お願いやから、早く食べさせてぇ〜

ランチタイム

気がつけばもう2時、お腹が減ってたまらん〜
早く食べさせてくれぇ〜
ランチもまだやけど、まだ肝心の黄果樹大瀑布にも行ってないんですけど・・・?

2時半ごろに、やっと食堂らしき場所に到着。
みんなもお腹ペコペコですぐに円卓に着席。

ご飯は、タライにてんこ盛り。
料理は次々に運ばれ、最後の料理がくるころにはみんな満腹。



この写真の他にも、たくさんの料理やスープがでてきて大満足。
中国は、とにかくおかずが豊富で、全部むっちゃおいしいっす♪

あまりの量の多さにみんな食べきれず、ほとんど残ってました。
中国では、出された料理は残した方がいいって聞いた事があるけど、
私は「料理を残すなんてもったいない!」と日本人的感覚がどうしても抜けず、
一人で最後の最後まで食べていました。
黄果樹大瀑布へ!

お腹もいっぱいになって、大満足♪
が! 今回の旅の目的で、このツアーのメインでもある「黄果樹大瀑布」にまだ行ってない。
もう3時まわってるでぇ〜
もうすぐ日も暮れてしまうやん〜
このツアーはいったいどうなってるんや!?

食後はやっと黄果樹大瀑布に行くみたい。
次は、環境にやさしいエコバスに乗り換え移動。

アジア最大の滝ってどんなんやろう〜♪
数少ない写真を見ると、けっこうな水量で人間がむっちゃ小さく写ってて、むっちゃ大きな滝みたい。
問題だった滝のチケットの写真を見るとなかなか期待できそう♪


「国家AAAAA級」と書かれているし、ときめかずにはいられない。
中国一(?)長いエスカレーターアで、下まで下りる。
このエスカレーターは、終点が見えないほど長い。
そして、ずーーーっと奥へと歩いて行くと、見えてきた、見えてきた!

がっ!目の前に現れた滝は・・・・


こんなんがアジア最大の滝・・・!?
冬は水量が少ないことは知ってるけど、それにしても・・・・
高さもそんなにないやん〜
この滝の何がほんとうにアジア一なんやろう??
高さ? 幅? 夏の水量?
アジアって他に滝がなかったっけ??

滝の裏に遊歩道があって、内側から滝を見ることができるらしいけど、
冬の時期は寒くて行く気にはなれず、誰も内側に行く人などいませんでした。
それに、もう日が暮れかかってて、集合時間も残り少なく、行けるわけがないやん〜
時間配分を考えてくれよ〜

今は水量も少なく迫力に欠けてたけど、夏やとまた違う印象になるのかなー?
ん〜・・・、でもビクトリアホールやイグアスの滝とは比べ物にならないの滝でした・・・
アジアと世界ではスケールが違いすぎました・・・


???の滝

アジア最大の滝と言うわりには、しょぼしょぼの滝でがっかり・・・
もうツアーは終わりで、これから貴陽に戻るんやろうなぁ〜と思ってバスに乗り込んだ。
少し走るとまた停車。
みんなの後を着いてゆくと、黄果樹大瀑布とはまた違う滝が現れた。


こっちの方がいいやん〜
もう5時近くだったので薄暗くなってきたけど、いい天気で昼の時間だと、もっとすごい美しい滝なんでしょうね。

この滝は「?坡塘滝 」だそうです。
何て読むんでしょうねぇ〜?
知ってる方は教えてください。


この滝を最後に、ツアーバスは貴陽に向けて出発。
19時半ごろ、貴陽市内に到着。

ツアーに参加して・・・

約12時間のツアー。
ランチが遅く、空腹との戦いでしたが、ツアー内容は豊富でした。
個人では、ここまで1日で回ることは不可能です。
黄果樹大瀑布だけ見るのなら個人で行くものいいでしょうが、龍宮風景区も行きたいと考えている人ならツアーがお勧めかも?
ただ、メインの黄果樹大瀑布に行く時間が遅く、冬場は暗くなりかけてからだったので、冬場はお勧めできないかも?
夏ならいいかもね。

是非、参考にしてくださいね。

 
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