チュニスと聞いて、あなたならどんな街を想像しますか?
パリやローマならすぐ思い浮かぶことができても、
チュニジアの街の景色を思い浮かべるのは、
ちょっと難しいかもね。
チュニスは、南フランスか南ヨーロッパじゃないの?
と錯覚するような美しい街です。
元フランス領だった為、
ヨーロッパ様式の建築が街の中心街を埋め尽くしています。
大通りにはカフェが立ち並び、
人々は雑誌や新聞を読みながらカプチーノを飲んでいました。
街にイスラム文字がなければ、
南ヨーロッパのどこか街にきたのかな?って錯覚するほどでした。
街には、地中海原産の木がたくさん植えられていて緑が多く、
道行く人は私たちアジア人や欧米人たちと同じ服装です。
女性はベールで顔を覆う人などだれもおらず、服装も自由です。
男性はイスラムの人々に多い濃い顔をしていますが、
女性はブロンドヘアーで南ヨーロッパ人のようでした。
女性はみんなとても美しかったです。
街を歩いて人と目が合うと
「ボンジュール!」(こんにちは)と声をかけてくれます。
「ボンジュール!サバ?」(こんにちは。元気?)
と、私も返事をすると、
「ウィ、サバビアーン!」(はい。元気ですよ!)
と、にこやかに挨拶をしてくれます。
チュニジアの人々は、みんな流暢なフランス語を話しますが、
英語はあまり通じませんでした。
英語が通じるのは、観光客がよく利用するホテルぐらいでした。
でもね、英語が通じなくてもチュニジアの人々はとっても親切なので心配ご無用。
空港から街へ
チュニスの空港から街へは、タクシーで4ディナール(¥356)15分くらいだったと思う。
一人旅なら¥356も払ってタクシーなんて乗らないけど、相棒と一緒ならその半分の2ディナール(¥178)。
この際珍しくタクシーを利用しました。
今回、日程に余裕がなく、効率よくいろんな所に行く為に、空港から街まではタクシーを使用しました。
チュニスのホテル
チュニスの安宿は、街の中心にけっこうあります。
「歩き方」には安宿があまり無いかのように思うかもしれませんが、実際はけっこうありました。
チュニス鉄道のバルセロナ駅の西側や、一つ路地を入れば安宿がいくつかあります。
バルセロナ駅すぐ横の「Nouvel hotel 」は、シングル7D(¥840)
Nouvel hotelの1ブロック入った「Cirta hotel」は、ツイン6D(¥534)
2人で泊まれば1泊¥267。激安で気に入ったけど、暑いチュニスでファンが無い。
それに、部屋にシャワーが無いのはよくある事だけど、ホテルじたいにシャワーが無いので却下。
Cirta hotel の道を挟んだ向かいに「Aglicalture hotel」があります。
部屋は奇麗で掃除がゆきとどいていました。
ツインで30D(¥2,670)で高かったのですが、値切って25D(¥2,225)にしてもらいました。
ツインなので、2人で割れば1泊12,5D(¥1,112)
アグリカルチャーホテルの玄関。
街のほぼ中心なので、どこにいくにも便利ですよ。
なかなか奇麗な部屋でしょ。
写真右側はトイレとシャワーです。
部屋にはバスタオルも付いていました。
部屋にはちょっとしたテラスがあって、なかなかいいホテルでしょ。
この写真は部屋から見た左側の景色。この反対の右側にはモスクが見えます。
でも、一つ問題が・・・
朝の5時ごろそのモスクから巨大な音量でアザーンが流れ出すんです。
毎朝、睡眠の邪魔をされました。
バルドー博物館
チュニス近郊の見所の一つにバルドー博物館があります。
バルドー博物館は、チュニジアのルーブルといわれ、モザイクのコレクションでは世界一だとか。
バルドー博物館はもともとオスマン帝国時代の宮殿だった為、建物や庭も美しく展示物以外にも壁や天井、装飾なども見る価値アリ!
そんなバルドー博物館へは、チュニスからトラム(路面電車)に乗って30分。
チュニスのバルセロナ駅からトラムの4番線に乗って8個目の駅下車。
バルセロナ駅→バルドー駅 0.39D(\35)
バルドー博物館入場料 3,15D(\280)
日本では博物館などで、写真を撮ることなど、絶対出来ませんが、外国では写真散り放題のところが多いのです。
有名な銅像と一緒に写真を撮ることもできます。
日本ではそんな事、絶対むりですよねー
モザイクは、時代が古い物ほど人物や当時の生活スタイルを描いていました。
このモザイクは壁一面あり、巨大なモザイク画でした。
時代が若くなるほど人物が描かれなくなり幾何学模様でした。それはイスラム教の影響でしょう。
展示物もいいけど建物が最高に美しい
1階はローマ時代やカルタゴ時代の銅像。銅像も奇麗な物が多く、昔の人々の服装がよく分かります。
博物館内部の天井も見物。
天井を良く見ると、漆くいで細かい模様が描かれていた。
天井付近の壁は、漆くいで凹凸のある細かい模様が描かれている。
建物ははオスマントルコ時代の宮殿だった為、今でも建物内に噴水がある。
建物を出ると、庭に通じる。
この通路には、ベンチがあって、気持ちいい風が常に吹いていた。
ここで紹介したのは、ほんの一部です。
バルドー博物館は、カルタゴ時代、ローマ時代のさまざまなモザイク画たくさん展示されていて、
今にも動き出しそうな彫像がたくさんありました。
それに、建物自体も見物でした。
そんな内容抱負なバルドー博物館には、見物客がほとんどおらず貸切状態でした。
それに、入場料がたったの280円!
みなさん、チュニジアに行ったら是非バルドー博物館へ!
チュニスのメディナ
メディナへは、チュニスのメインストリートのハビブ・ブルギバ通りを西に歩くと、旧市内のメディナに到着します。
バルセロナ駅から徒歩15〜20分ぐらいです。
チュニスの街はこじんまりとまとまっていて、とても歩きやすいです。
チュニスのメディナは、他のイスラムの国のメディナのように薄暗くなく、白い壁にブルーの扉で、とても明るいメディナです。
普通、イスラム教の国では休日は金曜日なのですが、チュニジアのメディナは日曜日が休みでした。
そんな事を知らずに、私は日曜日にメディナに行ってしまい、お店のほとんどが閉まっていました。
メディナはたくさんのお店があるだけではなく、9世紀に建てられた「グラン・モスク」や、「ダル・ベン・アブダラー博物館」があります。
ダル・ベン・アブダラー博物館は、オスマン帝国時代の1796年に建設された宮殿で、今では博物館になり、当時の生活ぶりが分かるように人形で再現しています。
チュニジアのメディナは、そんなに入り組んだ路地はないので、簡単に行く事が出来ます。
でも、「メディナは1人で歩くのは危険だ!僕が案内しよう!」と声をかけてくる男性もいます。
そんな男に捕まってしまうと、簡単な道なのに路地に入って遠回りをし、無駄に歩かせ、方向感覚を麻痺させ目的地まで連れて行って、帰りに自分の店に連れて行って、無理やり商品を買わすか、ガイド代を請求してきます。
そういうことを言って近づいて来ても無視しましょう!
日本の街を1人で歩けるのなら、チュニスのメディナなんて1人で歩けます!
不安はいりません。
ガイドなど必要ありません!お金の無駄です!
がんばって1人で歩きましょう!
チュニス郊外で見たものは・・・
チュニスの街まちを少し出ると、高さ3mぐらいの木が地平線のかなたまで一面に広がっているんです。
それも、奇麗に並んでいるんです。
こんな砂漠に奇麗に列を成して植えられているということは、これは砂漠化防止の為の植木なのかと最初は思っていました。
でも、それは大きな間違いでした。
その木は、なんとオリーブの木だったのです。
チュニジア北部の気候は、地中海性気候でイタリアと同じなんです。
地中海性気候とイタリアと聞いて農産物で何を連想しますか?
トマトとかオリーブですよね!
チュニジアは、オリーブオイルの輸出国なんですよ。
あなたの家にあるオリーブオイルを見てみてください。
もしかしたら、原産国がチュニジアになっていませんか?
我家のオリーブオイルは、もちろん原産国はチュニジアですよ。
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