トルコ

幼少の頃、
世界地図を眺めるのが好きで、日本から遠く離れた中近東エリアを見ていると、
カタカナばかりの国名の中に、「死海」という漢字が目に飛び込んだ。


死海・・・ 死の海!?
なんだか怖い名前の湖・・・
それに、なんでここだけ漢字なの?

その後、長い月日が流れ、
中学3年の英語の教科書に
ラッコのようにプカプカと人間が浮いている絵があった。
ただラッコのように浮いているだけではなく、
本や新聞を広げて湖に気持ち良さそうに浮きながら読んでいた。

すぐ訳してみると、
「死海という湖は塩分が濃すぎる為、人間もプカプカ浮いてしまう。
名前の由来は、塩分が濃すぎて生物が生息できないので「死海」と名づけられた」
と書かれてあった。


名前は怖そうだけど、おもしろそうな湖だなぁ〜。

それから約10年後、私は死海に行って浮いていた。

 死 海

憧れの死海で浮く事ができた。
腰以上まで湖に入ると、いくら立とうとしても足がクルンッと浮いてしまって、その感触はおもしろくてたまらない。


ヨルダン側の死海。
当時、イスラエル側のリゾート地とは違って、ヨルダン側の死海は、建物などほとんど無かった。
死海は−300m低い大きな谷底にあり、急な坂道を永遠に下っていく。
 ザルカ・マイン
死海近くには、滝の温泉がある。
温泉!?
それは行かなくっちゃ!
車は荒地の急な坂道をどんどん下ってゆく。
死海へ行く途中のはげ山のに滝が現れた。
車を降りると茶色一色の荒地に急に水の音が聞こえた。
水の音が聞こえる方にすすむと、緑も何もないはげ山に滝が出現!
辺りは砂漠の荒地に温泉があるとは驚き!
滝つぼでは数人のヨルダン人家族が遊んでいる。
私も水着になり滝つぼに入ると水が温かい。
滝はお湯のシャワーのようだ。
滝の奥は洞窟になっていて、中に入ると自然のサウナだった。
地面が温かく地熱が伝わってくる。
滝つぼは、膝くらいまでの深さで小さい子供でも遊べる。
ここは穴場でヨルダン人家族たちが水浴びをしたり、穏やかな時間が流れていた。
   
 ネボ山
ヨルダンには旧約聖書に登場するモーゼが亡くなったといわれる場所がある。
それがネボ山。
イスラム教の国ヨルダンだけど、モーゼが亡くなったネボ山の頂上には教会が建っていて、今でもキリスト教徒が祈りをささげている。



教会の外にはモーゼの杖のモニュメントがある


この杖の向こうにはイスラエルの地が広がっている。

左横に薄っすら死海が見える。
ニュースでたまにヨルダン川西岸と聞くけれれど、一帯は木もないただの荒地だった。
この周辺はたまらなく暑い!地面からの照り返しも強烈で、人間が住むには辛すぎる・・・。
この荒地を取り合って何千年も戦争をしているなんて、私には理解できなかった・・・。
(だって、暑すぎるんです。)
でも、この辺りの土地は、宗教的や歴史的にとても意味のある場所なんです。
 死海への行き方
私がヨルダンを旅した当時(1996年)、死海へは路線バスが出ていたけど、便数が極端に少なく往復で1便ほどしかありませんでした。
時間に余裕がある人ならバスで行くのもいいしょうね。
社会人バックパッカーで時間がない私は、現地ツアーに参加することにしました。
しかし、ヨルダンでは現地ツアーというものがなく、ヨルダンの旅行会社(街中には無く、郊外にある高級ホテルに1つだけ)でドライバーつきで車をチャターするしかありませんでした。
料金は時間制で、アンマン周辺の行きたい場所にも連れて行ってくれます。
でも、予定時間を過ぎると後でちゃっかり追加料金を払うことになりました・・・。

私は旧約聖書に登場するモーゼが死んだといわれているネボ山、死海へ行く途中にある滝の温泉、など立ち寄って約6時間車をチャーターし、日本円で約6千円ほどでした。
(ヨルダンの物価から考えると6千円はとても高いです)

友人は、クリフホテルで死海に行きたい人を募って、数人でヒッチハイクで行ったそうです。
2007年に行った友人曰く、ヨルダンはアラブの中でもドバイ並みに物価が高く、出費がかさむ為エジプトに逃げたそうです。

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